【いつも自分ばかり忙しい気がする】
介護の仕事をしていて「自分ばかり忙しい」と感じた事はありませんか?
私は介護現場で働いているときにこんなことを思っていた時期があります。
HSS型HSPを自覚しており現在はケアマネとして働いているキズキです。私は介護現場で10年ほど勤めていました。
※HSS型HSPとは・・・「刺激を求める性格なのに刺激に敏感で繊細な気質をもつ矛盾した人」
共感力が高かったり些細な変化に気がつきやすい特性があり5人に1人がHSP。そのうちの20%、全人口で6%の割合と言われています。
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介護現場ならでは、
その日の利用者様の体調やトラブル時など働く現場そのものが忙しい日もあります。
ですが、
普段通り特変なしでも利用者様の些細な変化になぜかいち早く気がついて、私ばかり対応している気がする…
おかげで書かなくてはいけない書類が異様に多いと感じたことはありませんか?
それは『HSS型HSP』が関係している可能性が考えられます。(筆者はそうでした・・・)
本記事では、HSS型HSPの気質を持った介護士あるあるの悩みを筆者自身の実体験を元に考え方のコツをお伝えしていきます。
HSS型HSPの気質をもつ介護士。自分の心の声を無視し続けてつらい・・・と
感じているかたの心の持ち方の参考になればと思っております。
せひ、
最後まで読んでいただけるとうれしいです。
HSS型HSPの介護士はなぜ、いつも忙しいのか?理由を解説
そもそも、なぜ自分ばかりが忙しいのか?
持論も含めてご説明いたします。
HSS型HSPはこんな特性や才能があります!!
これらが自分ばかり動いてしまう理由の多くを占めていると感じています。
ご利用者様・ご家族様・一緒に働く職員・会社全体の組織の一員として
変化によく気がつき対応ができたり、職員間や利用者間、会社のバランスを無意識にとっている可能性が高いです。
メリットとして活かすことができる反面、デメリットであることが「いつも自分ばかり動いている」「忙しい」と感じてしまうのです。
詳しくメリット・デメリットを知りたい方はこちらの記事も参考にしていただければ、と思います。
【なぜかいつも忙しいHSS型HSP介護士】のメリットとデメリットをもとにより詳しく解説いたします。
HSS型HSP介護士のメリット!ささいな変化に気づきやすい!
介護現場では大切な些細な変化に気づくことはとても優れた能力です。
持論ですが、些細な変化に気がつくことができるHSS型HSP気質の人が介護現場にいると圧倒的に重大な事故が少ないと思っています。
なぜなら「HSP」の特性を活かし利用者様や利用者様を取り巻く環境の些細な変化に気がつき自然とリスクマネジメントが徹底しているからです。
ここに挙げた以外にも誰よりも早くに気がつくことで利用者様の安全や快適な生活を支援することができるのです。
共感力を駆使したバランス調整能力や相手に合わすことができる能力
HSPの特性である共感力それに加えて、観察力・洞察力が優れており全体のバランスを自然にとっているHSS型HSP。
また、スキマ時間をうまく活用できるため仕事に関しては効率よく動くことができるのもバランス調整能力が優れているからと感じています。
HSS型HSP介護士のデメリット!よく気がつくからこそ忙しい
メリットである特性や才能は介護現場ではデメリットとなります。
よく気がつくということはそれに対応しなければなりません
対応しなければ利用者様の事故につながることになるからです。
リスクを防ごうとして対応していると一緒に働く職員はゆったりと記録を書きながら利用者様と話ができているのに
自分ばっかり…と思ってしまいます。
言いづらいですが、気がつかなければよかった・・・と何度も思ったことがあります
人間関係の悩みがダイレクト!無意識にバランスをとるから忙しい!
無意識に相手に合わせて、
全体のバランス調整を自然におこなっているHSS型HSP
介護現場で利用者様の対応をするにはチームで動く必要があります。
最低限の人員基準があり、一人で何人もの利用者様の対応をしなくてはいけない職種。
そこでチームが一丸となるのが理想的な介護現場ですが、人間関係の悩みはつきものです。
ストレスとなることが多い職場が多い印象です。(約10年いろいろな施設で務めてきた持論です)
一人の介護士がバランスを取ろうとしてもうまく回らなかったり、一人一人の価値観の違いを突き付けられだれに合わせていたらいいのかわからなくなってくる。
嫌われたくない思いや、平和な人間関係を望むHSS型HSPにとって合わせる照準が多すぎて忙しく感じてしまいます。
どう気をつけたらいい?HSS型HSPと介護士の仕事の向き合い方
HSS型HSPのメリット・デメリットはわかったけど結局どうしたらいいの?
毎日疲れてヘトヘト・・・
少し働き方の考え方を変えるだけで今よりもずっと楽に働くことができますよ
メリット・デメリットを踏まえてHSS型HSPを活かした介護士としての考え方・働き方をお伝えしていきます。
HSS型HSP以外の人とは感覚が違うと知るだけで楽になる
あたりまえのことかもしれませんが、まずは大前提に知っておいてほしい言葉です
HSS型HSPに関わらず自分が考えていることや思っている『普通』の感覚や価値観は他人には通じないもの
自分の感覚や価値観を押し付けたり、強要してはいけません。
介護現場ではあたりまえに感覚や価値観の押し付け・強要・無言の圧力(特に敏感に感じとる)職場が多い印象です。
以外にわかっているつもりになっている人が多いと思います(少なくとも私はそうでした・・・)
さらに、HSS型HSPは全人口の6%と言われているのでより自分の感覚の違いを感じやすいと思います
そもそもHSS型HSPとそうではない人では気づく感覚に違いがあります
HSS型HSPが当たり前に気づくことはHSS型HSPではない人はそもそも気がつかないことが多いです。
このくらいの『気づく感覚』に違いがあっても過言ではないと思っています。
(介護歴の長いベテラン介護士さんとは比べていません。ご了承ください><)
自分が出勤ではない時に事故が起こりやすいと感じたことはありませんか?
HSS型HSPの介護士は些細な変化に気がつき事故を未然に防いでいることが多いのです
感覚の違いを知ると一緒に働く職員に対しても不満が少し和らぎました
大袈裟かと思われるほど気づく感覚に違いがあると知れると気持ちがぐっと楽になります
小さな気づきを聞いてくれて、見ててくれる同僚・上司のいる施設で働くと更にモチベーションのアップにつながります
HSS型HSPを持つ介護士には共感力の高さもメリットです。
利用者様だけではなく一緒に働く職員にも持ち前の共感力の高さを活かしましょう!
自分のキャパは思っているより狭い!業務量を自分でコントロールする方法
介護現場というものは次から次へと問題発生!業務過多になりやすく終わりがない職種。
HSS型HSPの介護士さんは意外にも自分自身のキャパオーバーに気がついていない・気がつかないようにしている人が多いんではないかと思います
精神的・身体的にガタがきて仕事を辞めざるおえない
そんな人をたくさん見てきました。
介護職の離職率が高いのもうなずけますね
HSS型HSPの介護士さんにとって介護現場は画像のように、人との関わりが多すぎて自分自身が知らず知らずにキャパオーバーを起こしています。
『人』と接するのはHSS型HSPにとって、一緒に働く職員や利用者様の表情・仕草、声のトーン、雰囲気など人からの情報を無意識に常にアンテナを張りめぐらせキャッチしているため
半強制的に取り込んだ情報を処理しHSS型HSPではない人よりも倍以上疲れることになります
自分の疲れやすさを知って、認めてコントロールし扱っていく必要があります。
私が実際に行っていたコントロール法をご紹介します。
①罪悪感も人一倍!でも頼むことを覚える
相手も忙しいはずだからと共感し気遣えたり、疲れていれも踏んばってしまうのは
「迷惑」「仕事が全然できないやつ」と思われないかな・・・と
人に「どう思われるか、を気にする」からこそ頼みごとをするのを躊躇してしまうのもHSS型HSPに多い悩みです。
例えですが、
記録に時間がかかるなら・・・
- 記録を書くことを相手に言葉で伝える
- 記録に集中する時間を積極的にとる
もちろん、利用者様の優先順位が上なので時と場合によることが多いです
20代だったこともあり若い私が頑張らないと!と一緒に働く職員に気を遣い無理をしてしまっていました
一人が無理をして現場がうまく回るならまだ、達成感を感じられるかもしれません
恥ずかしながら、私はイライラ・怒りに変わっていきました。
気がつきやすいとは思っていましたが自分の感覚がみんなと同じと思っていたため、なぜあの人は気がつかず、仕事しないんだろう・・・と
そうした感情が生まれると悪循環になります。
自分の考え方を見直すキッカケになったのは、恥ずかしながら度が過ぎて注意や言い方がきつく悪口となってしまい職場にいられなくなったこともあります。
その後はあまり気がつかない人を見ても気にしないようにもくもくと働いていました。
でも、イライラや怒りに変えてしまう職員は意外と多く
段階的に相手が仕事ができないと見下すようになり現場がうまく回らなくなる職場を多く見てきました。
「わかって、察して」と思っていても特に、HSS型HSPではない相手には【わかる、察すること】は難しいです。
②相手が信用できない?相手に任せる勇気をもつ
介護の仕事というのは手があればあるほど助かります。
そのため、サービス残業が多かったり、人員基準が決まっておりギリギリもしくはマイナスで働いている施設のほうが多い印象です。
人手が足りないからと言ってサービス残業や自分の仕事を後回しにして他の職員の手助けをする考えかたに陥りやすいHSS型HSPは多いと思っております。
時と場合による介護現場ならではの悩みですがある程度は任せて自分の仕事に集中できるようにしたほうが、
結果は自分のメンタルを保ち、いい介護が提供でき、疲れすぎて働けなくなり急に長期的に休まなくてもよくなります。
③一人の職員ができることは限られている!自分を責めない
HSS型HSP介護士が陥りやすいのは
気づいていた、違和感を感じていたらやっぱり起こってしまった事故に遭遇すること。
自分があの時しっかり確認しておけば、対応していればと自分を責めてしまうことではないでしょうか?
でも・・・よく考えてほしいです。
確かに気づいてた・違和感を感じていたかもしれませんが身体は一つ。対応できることにも限界があります。
非HSPである人は気づきもしないことにいち早く気がつき、やっぱり…
と起きてしまった事故に落ち込むことはないです。
過去の私に伝えたいです
些細な気づき、違和感を共有でき、対応策などをみんなで考えられる職場ならいいですが現実は多くないことも確か。
それでもつらい時は・・・逃げるが勝ち!大切なのは自分自身
介護職としてのメリットは転職のしやすさと職種は同じでも多種多様な働き方ができること
『介護職』と言っても働く場所により働き方はさまざまです
- 入所(施設)
- 通所(デイサービス)
- 訪問(ヘルパー・通院の送迎)
- 保険外(介護には保険外のサービスを提供している所もあります)
- 福祉用具関係
これだけの種類の働き口があります
もし悩んでいても何度でもやり直しができるのが介護職としてのメリットになります。
つらいときほど、資格取得のモチベーションに変える
介護の世界では、資格のあるなしは優遇されることが多いです。
資格を持った職員の人員基準により国からの報酬に差がでるためダイレクトに売り上げに直結します。
職場によっては研修にかかる費用や研修日の出勤扱い等、配慮していただける会社もあります。
せっかくなら福利厚生はしっかりと恩恵を受け、働くモチベーションや勉強する時間を割り切ると職場だけではなく第3の居場所としても「心のあり方」が変わってきます。
資格が全てではありませんが、資格は客観的に「どこまでの知識があるか?」を相手に伝えられるものです。
介護支援専門員(ケアマネ)を目指せば、介護現場からも離れられます。
ちょうどよい距離感で介護と関わることができます。
ぜひ、チャレンジしてみてください。
まとめ
【よく気がつきすぎて忙しい】HSS型HSPの介護士あるあるの悩みをお伝えしました。
HSS型HSPを活かして仕事にやりがいを感じているのに忙しすぎてつらい・・・
少しでも解決するための考え方・働き方のコツで心が軽くなっていただけたら嬉しいです。
そして、かけがえのない人材(人財)になってほしいと思います。
見ている人は見ています
あなたのよく気がつく感覚を評価してくれる上司にも出会うことができますように
自分自身のメンタルを保ち、存分に活かした介護ができますように
最後までご覧いただきありがとうございました。
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