HSS型HSPの特徴や生き方を知る【書評】かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方

かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方

【HSS型HSP=かくれ繊細さん】が本当の自分の気持ちとの向き合い方を知ることができる著書


『かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方』を紹介します。

  • まわりの期待に答えたい
  • 9の長所より1の短所にクヨクヨしやすい
  • 疲れても踏ん張ってしまう
  • 何が得意なのか、何が好きなのかわからない

上記以外にHSS型HSP気質を持った方に当てはまる言葉を知りたくなりませんか?

本書では、冒頭でHSS型HSP通称
『かくれ繊細さんあるある』を【特徴】として伝えています

~こんなかたにおススメの本です~
  • 『HSP』と知ったけど・・・なんか違う?
  • 『HSP』さんと少しギャップを感じることがある
  • 人に影響されて本当にやりたいのかわからなくなることがある
  • 『HSP』に関しての本を読んでも腑に落ちないときがある
  • 自分がなにを好きでなにをやりたいのかわからない

『HSP』を知りなんとなーく上記のことを考えて過ごしていましたが「自分の思考のもどかしさ」を説明できない・・・

キズキ
キズキ

本書を読み「やりたいことがわからない」のは『かくれ繊細さん』の宿命なんだと感じました

ご紹介する
『かくれ繊細さんのやりたいことの見つけ方』
はその宿命がなぜか?を言語化してくれている一冊で思考のもどかしさを解決できます!



全HSS型HSPの方に読んでほしい!

         心から思いました。


【書評】という形でお伝えしたいと思います。

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本書を読んだHSS型HSPを自覚する当事者として
どう感じたのか【結論】からお伝えします。

『かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方』の情報のみが知りたい方は【目次】で
『2.本の概要』まで飛んでくださいね♪

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では、どうぞ♪

結論:複雑な思考の癖をひも解くにはなかなかしぶとい

しぶとい複雑な思考の癖

『HSS型HSP』を生まれ持った私はまさに


【HSP】であり、
共感能力が高く繊細で傷つきやすい側面
【HSS】を合わせもつことで
外向性、社交性、積極性、好奇心旺盛の
別の側面で周りにいる人に見えないように
カバーし続ける人生を歩んできました。

『HSP』の特性を知って受け入れながらも反発しようとしている私の姿はまさに
『かくれ繊細さん』と府に落ちました


本書を読む前より自己啓発や断捨離、
心理学やコーチングをかじってみたりして
うすうす気づきかけていた複雑な思考を
肯定化してくれています。

結論

複雑な思考を読み解き、ひも解いていくために自分と向き合う技術が一筋縄ではいかない


そのキッカケを与えてくれたのでタイトル通り
「やりたいこと」がわからないと感じている
HSS型HSPさんに目からうろこのような一冊です。

本の概要

基本情報

タイトル:かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方

著者:時田 ひさ子(ときた ひさこ)

出版社:あさ出版

発行年月:2022年5月14日

ページ数:251ページ

定価:1,400円+税

HSS型HSP専門心理カウンセラーの時田ひさ子さんってどんな人?

著者である時田ひさ子さん自身も『HSS型HSP』と知らずに「生きづらさ」をテーマに高校時代よりさまざまな研究、心理学等を習得するも完全解明につながらなかったそうです。

キズキ
キズキ

同じHSS型HSPの特性を持っていると思うと【親近感】が湧きま


2016年に『HSS型HSP』を知って生きづらさの理由がわかり『HSS型HSP』へのカウンセリングをのべ1万5000時間実施。現在は【かくれ繊細さんオンラインコミュニティ】を主催されています。

「やりたいこと」がわからない原因

本書では『かくれ繊細さん』が「やりたいこと」がわからない原因を2つあげています。

  • 自分の特性の一部をないことにしようとしていること
  • 『不安』をそのままにしていること

『かくれ繊細さん』である著者、時田ひさ子さん自身も「やりたいこと」をずっと探してきたそうです。

  • 「やりたいこと」を言ったらおこがましいんじゃないか
  • 笑われるんではないか
  • きっと自分以外にも「やりたいこと」を我慢しているはずだから自分だけ「やる」なんて・・・


上記のように自分自身で「やりたいこと」へのブロックをかけてしまい、結果「やりたいことがわからない状態」になっているのが原因と記載されています。

本の構成

本書は【目次】の前に下記の構成があります

少しめずらしいなと感じましたが、
理由があります。

目次前の構成
  • はじめに・『かくれ繊細さん』の特徴
  • 自己分析シート(第3章のワークで使用)
  • 本書の構成(目次とは別で本の全体像がわかります)
  • 目次


『かくれ繊細さん』は行き先がわからない状態は『不安になるから。

全体像を把握できないまま本を読み進めると不安になるため目次より前に『本書の構成』が記されているのは著者である時田ひさ子さんが『かくれ繊細さん』の気持ちをよく知っているから成せる技だと理解しました。

目次
  • 第1章:もしかして『かくれ繊細さん』かも?
  • 第2章:『かくれ繊細さん』に秘められた10個の才能
  • 第3章:『かくれ繊細さん』の「やりたいこと」の見つけ方
    (やりたいことに向けて前進するためのワーク)
  • 第4章:『かくれ繊細さん』が才能を発揮して活躍するコツ
    (注意しておくといいこと)
  • おわりに
  • 参考文献

以上の構成となっています。

キズキ
キズキ

各章で日頃のなんとなく感じているモヤモヤした気持ちを言語化してあり納得の内容です


各章で私なりに【要約】したゴールをお伝えしていきます。

第1章:「やりたいこと探し」が終わらない理由

第1章のゴール

「やりたいこと探し」を終わりにする考え方のポイントや著者:時田ひさ子さんの講座やカウンセリングでの事例を踏まえ自らに当てはめ「やりたいこと探し」を終わりに導くためのヒントまでが書かれています。

『かくれ繊細さん』はそもそも「やりたいこと」がわからなくなったキッカケがあります

自分で自分を追い込んでしまいその結果「やりたいこと」がわからなくなっていくそうです。


キズキ
キズキ

本書でキッカケを5つ紹介されいます。どれも当てはまるキッカケでした


「やりたいこと」をやらないようにしようとする習慣が身についている

『かくれ繊細さん』はそこそこできてしまう「器用さ」「勘の良さ」があり「やるべきこと」に自分の時間を割いて「やりたいこと」を思いついても先延ばしにする習慣が身についている。

いざ、やろうと思っても「やりたいことがない」「わからない」「できない」状態が足踏みとなり、自信がなくなり、自己卑下し解決策を求めて葛藤し続けている。


足踏みの理由も4つ挙げられていました

  1. 「感受性の強さ」を隠さなければ生きられなかった
  2. 「刺激を求める好奇心」と「まわりの反応に縮み上がる繊細さ」の両方を扱いきれない
  3. 勉強熱心で成果を上げるのでまわりから妬まれやすい
  4. いつも必死で疲れている
    (不安を感じやすいHSPの特性を取り除こうとするため行動を起こす)


第2章:『かくれ繊細さん』に秘められた10個の才能

第2章のゴール

『かくれ繊細さん』が持って生まれた才能を自覚し「本当にやりたいこと」を知るための章


環境や自己ルールによって才能に気がついていないこともあるそうで、

本書の例:【些細なことに気がつく】
  • 褒められて育った=特別な才能=気が回る人
  • 非難されて育った=気がついても引っ込めてしまう=気がつかない鈍感な人


本書で挙げられている秘められた才能!

  1. 気遣い・相手に合わせる才能
  2. 本質を見抜く才能
  3. 不適切さを察して正す、全体最適化の才能
  4. 真似をする才能
  5. 深くのめり込む才能
  6. 的確に検索・調査する才能
  7. 必要なスキルを短期で身につける才能
  8. 相手に合わせて指導できる才能
  9. アイデアを思いつく才能
  10. 予測して備える才能

以上の才能が持って生まれた才能です!

HSS型HSPのチェックリストである
「自己肯定感が低いが、
どこか自分に自信がある」
才能自体にはなんとなく気づいていても
他人軸で判断する癖があるのも
『かくれ繊細さん』の特徴。

キズキ
キズキ

才能自体には気づいていても才能と言っていいのか・・・と感じてました。

第3章:繊細なワークをしてみて

書き出しワーク
第3章のゴール

やりたいことに向けて前進するためのワーク】があります。本心に触れているときの体の感覚を知り「本当にやりたいこと」を確かめることがゴールになります。


ワークのひとつひとつに注意書きで
繊細なワークなので、途中でつらくなったらやめてください
と記載されています。

【はじめに】にある『自己分析シート』で自分がどのフェーズ(局面)にいるのかをチェックリストを見ながら行います。

『今』の心の状態が重要になっていると感じました。

かくれ繊細さんの痛み

人よりも多くのことを先に気がつき、同じ経験をしても繊細で心を痛めやすい。

人は経験してきた痛みに対して次に同じ痛みを味あわないように工夫(決定)するので決定の回数が多いのが特徴。

このワークでは今までの『痛み』と『決定』に翻弄されないように自分の本心に触れて心から納得する身体の感覚を知るために行います。

すでに本心に気がついている私に『身体の感覚』を知ることはできませんでした。
※もう感じているのかな・・・と(-_-;)

キズキ
キズキ

心の状態が荒れた時にまた挑戦てみようと思いました


第4章:『かくれ繊細さん』が才能を発揮して活躍するコツ

第4章のゴール

『かくれ繊細さん』の現状を知り頭ではなんとなくわかっていることを言葉や画像にしてヤモヤを解消することが重要。

本心を隠すことで世間に合わせてきた習慣癖を正して自分の中にある本当の気持ちに気づき、気づいた気持ちを【良い・悪い】の評価・判断をしないで耳を傾け自分の内面を整えていくことをゴールとしているように感じました。


『かくれ繊細さん』の現状
  • 「本当の自分」を持っているのに無意識に欲求を抑え込んでいること
  • みんな同じレベルの感受性を持っていると思い誤解し続けていること

誤解を手放すには?
  • 自らを詳らかに知る
  • 自分と非HSPは違うと承諾する

この2点に向かっていくと誤った認識(誤解)を解ける(手放せる)と記されています

才能を発揮して活躍するコツとして大きく挙げられているのは3つ/

  1. 環境を整える
  2. 自分を扱うスキルを身につける
  3. 特性をふまえたやり方で取り組む
キズキ
キズキ

そういえば、いつもここでつまづくな・・・と考えさせられる内容ばかりでした

まとめ

HSS型HSP専門心理カウンセラー時田ひさ子さんの著書 『かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方』をご紹介させていただきました。


この本はHSS型HSP=『かくれ繊細さん』が読むことで自己理解を深めることができます!

正直、本で書かれている内容を認めたくない方もいると思っています。
(今までHSS型HSPの特性とは知らず当たり前の感覚で過ごしてきたことを今更・・・と認められない気分になる方もいるんではないでしょうか・・・)


ただ、知っているか知らないかで大きく選択肢を増やすことができます。

なんとなくわかっていることを言語化される爽快感をぜひ、味わってもらいたいと思い紹介させていただきました。

さいごまでご覧いただきありがとうございました♪

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